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アイコンペインティング
2019~
oil on canvas
SNSのアイコンは生身の我々で言うところの”顔”の代わとなっている。
ただしアイコンは液晶に表示されたデータ情報の表出に過ぎない。アイコンはユーザーによって自由自在に操作され、流動的、突発的、劇的な可変性をもつ。私は、これらのアイコンの性質が、SNS上で交わされるコミュニケーションの、ある種の不気味さを象徴する現象だと捉えた。SNS利用者は、実態のつかめない不気味な存在に囲まれて生きているとは言えないだろうか。
SNS利用者の多くは、実態のつかめない無数のアカウントに翻弄されて生きている。(かく言う私もその一人である。)彼らは何者なのだろうか、液晶の向こうの生身の彼らは本当はどんな姿をしてどの様な生活をしているのか、何を思って生きているのか、アイコンは語らない。
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